2012年08月16日

利回り13.8%も! 10月権利確定版の株主優待利回りランキングを発表!

先日、「利回り10%超も! 株主優待ランキングを発表」で、8〜9月に権利が確定する銘柄の中から、配当に加え、株主優待をオークションで売却したと仮定した際に得られる予想金額(※)を含めた総合利回りで、これはと思えるトップ3をご紹介しました。

今回は10月度のランキングを見てみたいと思います。ちなみに株主優待の権利落ちは決算期である3月と9月に集中しているため、10月に権利落ちとなっている銘柄はもともと少ないです。しかし、ランキング入りした銘柄は面白い銘柄が揃っています。第1位は必見の利回り13.8%!やり方によっては更に上の利回り(20%超も!?)も目指せます。第2~4位はやや利回りは低くなりますが、実質的な利回りは高いのです。というのも、優待がクオカードや図書券などでオークションで換金する必要のない株主優待が多く、オークションの手間や手数料を差し引いた実質利回りは高いと言えると思います。

※売却金額は状況によって変わりますのでご注意下さい。予想配当+予想優待売却利回りはあくまでも参考としてご覧下さい(2012年8月8日の終値で試算しております)

それでは、第4位から順にご紹介していきましょう。

第4位 泉州電業(東証2部 9824)
予想配当+予想優待売却利回り:4.4%

今回ご紹介する銘柄のトップバッター、第4位は泉州電業となりました。電線専門商社です。

【8/8株価】 961円
【今期予想現金配当(1株あたり)】 32円
【株主優待権利確定月】10月
【優待内容】 100株以上の株主に1000円相当の自社オリジナル図書カード

同社の株主優待である図書カードは汎用性が高く、どこでも誰でも使いやすいので、オークションで売却することを仮定せず、自分で利用するとして利回りを計算しています。前述しましたが、オークションの手間・経費がかからないので実質利回りは高いと言えるでしょう。

業績はじり高基調といったところです。東北の復興向けに需要が伸びているほか、タイの洪水向けの復興需要でもタイの子会社が恩恵を受けているようです。また原材料の銅価格が中国経済のスローダウンにより下落していることでコストダウンの恩恵もあります。株価は地をはうような動きとなっていますが、逆に株価下落リスクは低いかもしれません。

第3位:トップカルチャー(東証2部 7640)
予想配当+予想優待売却利回り:5.1%

第3位はトップカルチャーです。書籍、CD,DVDなどの複合店「鳶屋書店」を展開している企業です。TUTAYAのカルチュアコンビニエンスクラブ(CCC)が大株主に名を連ねており、レンタルはCCCの加盟店となります。

【8/8株価】 356円
【今期予想現金配当(1株あたり)】 15円
【株主優待権利確定月】10月
【優待内容】 300株以上の場合、レンタル優待券2000円相当または図書カード1000円相当。1000株以上の場合、レンタル優待券4000円相当または図書カード2000円相当。

今回は300株保有、図書カード1000円相当で計算しました。こちらもオークションで売却することは想定せず、自分で利用するとして額面と同額を配当として計算しています。当然ですが、鳶屋書店をよく利用する方であればレンタル優待券2000円相当の方が良く、こちらですと利回りは6.1%となります!

足下の業績は2012年10月期の上半期は売上が前年比2.2%減、営業利益が41.1%減、純利益が85.0%減となっており、あまり芳しくありません。ただ、株価も既に下落しており、リーマンショックや東日本大震災のような突発的なことが起こらなければ、これ以上下がりにくいというレベルまで落ちてきてはいます。

第2位:京王ズホールディングス(東証マザーズ 3731)
予想配当+予想優待売却利回り:5.9%

第2位は京王ズホールディングスです。同社は東北地盤の携帯電話販売代理店です。そのほか保険販売、介護などにも進出しています。

【8/8株価】 25600円
【今期予想現金配当】 500円
【株主優待権利確定月】10月
【優待内容】 オリジナルクオカード
1株以上 1000円相当
6株以上 2000円相当
51株以上 3000円相当
101株以上 4000円相当
501株以上 5000円相当

今回は1株保有で計算しました。クオカードは非常に便利なカードで、コンビニなどでも利用可能なため、こちらもオークションでの売却想定ではなく、自分で利用したとして額面を配当として計算しています。

業績はスマートフォンブームに追い風を受け、じり高といった印象です。ただ、同社は不適切会計で金融庁に課徴金を支払っているといった履歴がありますので、そういった点には注意して投資する必要があるでしょう。株価はおおむね横ばいといったところです。

第1位 東建コーポレーション(東証1部 1766)
予想配当+予想優待売却利回り:13.8%

そして、注目の第1位は・・・・東建コーポレーションです! 同社は土地所有者に土地の有効活用法を企画・提案し、施工から管理、仲介までを一貫しておこなっている企業です。

【8/8株価】 3380円
【今期予想現金配当】 85円
【株主優待権利確定月】4月、10月
【優待内容】 
同社の株主優待は多種多様で凄く複雑ですからYahoo!ファイナンスのHP(下記URLリンク)をご覧下さい。
東建コーポレーション 株主優待

今回は10株を購入して下記の優待を選択したケースで計算しています。
1、オンラインショッピングサイト「ハートマークショップ優待割引券」 年間6000円
2、ホテル多度温泉 ご宿泊30%割引券

「ハートマークショップ優待割引券」はオークションで3000円チケットが1900円前後で売却できる可能性があります。一方、ホテル多度温泉 ご宿泊30%割引券は売却が難しい可能性があります。こうして考えると配当利回りは日本株でも屈指と思われる13.8%!もちろんオークションでは「ハートマークショップ優待割引券」をさらなる高値で売却できているケースもありますし、ホテル多度温泉の宿泊割引券も自分で利用できれば一気に利回りが高まることになるのは言うまでもありません。「ハートマークショップ優待割引券」を自分で利用した場合は、なんと利回り20.3%になります!!

業績は底打ちからじり高基調といったところで、株価も目先は大きく反発しています。ただ、10年タームで見れば、まだ株価は低位ゾーンにあるとも言えます。

※記載されている情報は、正確かつ信頼しうると判断した情報源から入手しておりますが、その正確性または完全性を保証したものではありません。予告無く変更される場合があります。また、海外での資産運用、投資はリスクを伴います。投資に関する最終判断は、御自身の責任でお願い申し上げます。

posted by ラッシュ at 14:22| Comment(0) | 株式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年08月05日

8月の株式市場の傾向とは?!

8月中旬にはお盆休みがありますが、銀行や証券会社といった金融機関は営業をしています。もちろん東証も開いていますので普段はトレードをなかなかできないという会社員の方もお盆休みにトレードをしようと考えているのではないでしょうか。そこで今回は8月の株式市場にはどのような傾向があるのか調べてみました。
西村 剛

8月の株式市場の傾向
まず8月の株式市場は上がりやすいのか、下がりやすいのかを調べるにあたって下記の条件で検証を行いました。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
検証対象:全銘柄
検証期間:1990年3月〜2012年7月18日
1銘柄当たりの投資金額:20万円

買い条件
・8月第一営業日寄り付きで買い

売り条件
・26日経過後の翌営業日寄り付きで売り
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

8月の始めに全銘柄を購入し、26日経過後に売却した場合について検証を行います。そして、仮に損益がプラスならば8月は株価が上がりやすい月となり、反対に損益がマイナスであるならば8月は株価が下がりやすい月であると言えるのではないでしょうか。ではさっそく検証結果を見てみましょう。

株式市場の傾向(8月)の検証結果
株式市場の傾向(8月)の検証結果.jpg

出典:システムトレードの達人

勝率: 40.23 %
勝ち数: 18,256 回
負け数: 27,124 回
引き分け数: 987 回

平均損益(円): -3,918 円  平均損益(率): -1.31 %
平均利益(円): 30,464 円  平均利益(率): 10.15 %
平均損失(円): -27,201 円  平均損失(率): -9.07 %

合計損益(円): -181,653,416 円  合計損益(率): -60,552.49 %
合計利益(円): 556,154,281 円  合計利益(率): 185,387.57 %
合計損失(円): -737,807,697 円  合計損失(率): -245,940.06 %

プロフィットファクター: 0.754
平均保持日数: 28.50 日

検証結果を見てみると勝率が40.23%と低く、合計損益も-181,653,416 円とマイナスになっています。この結果から8月の株式市場は買うのに適した1カ月とはいえないようです。

では次に下落トレンドの強い8月の株式相場において優れた成績を残した銘柄とはどのような銘柄だったのでしょう。個別銘柄に注目してさらに深く確認していきたいと思います。8月に好調であった銘柄ランキングを見てみましょう。

8月好調銘柄ランキング
8月好調銘柄ランキング.jpg


出典:システムトレードの達人

図は8月に勝率の高かった銘柄のランキングです。特徴的な銘柄を挙げると

・8804 東京建物
・1812 鹿島建設
・1803 清水建設
・8830 住友不動産
・1802 大林組

といった不動産・建設関連の銘柄が挙げられます。8月の中旬にはアメリカの国債利払いが行われます。米国債の保有国を見てみると中国と日本の占める割合が高く、日本が保有する米国債の利子が日本円に換金されるため為替が円高になりやすいといわれています。そのような状況で為替の影響を受けやすい外需銘柄が売られるため、為替の影響を比較的受けにくく内需の影響が強い不動産・建設銘柄に資金がシフトしやすいのではないでしょうか。

みなさんも8月は内需の影響が強い不動産銘柄、建設銘柄に注目してください。



posted by ラッシュ at 13:38| Comment(0) | 株式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年07月15日

証券ディーラー「プロの視点」苦境の家電量販店 本当のライバルは?

7月12日、家電量販店最大手のヤマダ電気<9831>が、業界第8位のベスト電器
<8175>を買収すると報じられました。

この報道を受けて、12日のベスト電気は一時前日比+18.8%の急騰。ヤマダ電
気の株価も場中は堅調な動きをみせました。

ちょうど2カ月前の5月11日には、業界第5位のビックカメラ<3048>が同6位
のコジマ<7513>を買収する、と発表したばかり。

再編必至と騒がれ続けてきた家電量販店業界が、ここにきていよいよ動きを強
めています。
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         ■ 〜 家電量販店業界を現在 〜 ■        
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それでは、現在の家電量販店業界の全体図をみてみましょう。

1位 ヤマダ電機<9831>
2位 エディオン<2730>
3位 ケーズHD<8282>
4位 ヨドバシカメラ<非上場>
5位 ビックカメラ<3048>
6位 上新電機<8713>
7位 コジマ<7513>
8位 ベスト電器<8715>
9位 ノジマ<7419>


以下は2012年の売上高です。


ヤマダ電機(1兆8000億円)
エディオン(7500億円)
ケーズHD(7200億円)
ヨドバシカメラ(約7000億円)
ビックカメラ(6100億円)
上新電機(4200億円)
コジマ(3700億円)
ベスト電器(2600億円)
ノジマ(2100億円)


ヤマダ電機の圧倒的な強さが伺えます。さらに今回の買収によって、連結売上
高は2兆円を超えますから、


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       ■ 〜 ヤマダのベスト買収 2つの不思議 〜 ■
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今回のヤマダによるベスト買収。実は業界内では意外だという声が多かったよ
うです。その理由は2つ。

(1)なぜ、ベストはビックから離れたのか?

実は、ベスト電器は過去にヤマダ電機との業務提携を拒み、ビックカメラに対
する第三者割当増資を実施しています。

今回のヤマダによる買収が実施される前の時点で、ベスト電器の筆頭株主は、
ビックカメラ。ヤマダ電機は第2位の株主です。

2007時点で、ベスト電器の筆頭株主はヤマダでした。しかし、ベストはビック
との業務提携を選択。先日までは、ビック・コジマ・ベスト連合として語られ
ていたのです。


(2)同業の買収には興味がなかったのでは?

圧倒的な売上高を誇るヤマダ電機は、これ以上の拡大路線を取らない、という
のが多くのアナリストの見解でした。

事実、ヤマダ電機は家電製品と密接なかかわりを持つ「住宅」との結びつきを
強める方針を取ってきており、2011年10月には住宅メーカーのS×L(エス・
バイ・エル)を子会社化。今年5月には住宅設備メーカーのハウステックHD
を買収しています。


つまり、家電以外の事業に活路を求め始めたヤマダが、一度は振られたベスト
の買収に乗り出し、さらにビックとの連携を切ってまでベストはそれに乗った
ということなのです。

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       ■ 〜 M&Aに積極的なエディオン 〜 ■
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ベスト電器の買収によって、ヤマダの売上高は2兆円に到達。第2位のビック
・コジマ連合の売上高は9800億円ですから、2倍以上の大差ということになり
ます。

こうした中で、単体で業界第2位、西日本地盤のエディオンの動きに注目が集
まっています。

今年5月、エディオンは地方によって分かれていた店名を「エディオン」に統
一することを発表。10月1日から九州・中国・四国地方の「デオデオ」、近畿
地方の「ミドリ」、中部地方の「エイデン」、関東の「イシマル」など直営店
の名称が「エディオン」に統一されることとなりました。

量販店上位の中で、最もM&Aに積極的なのはエディオンだとみられています。
過去にベスト電器の買収に乗り出したこともありますし、ビックカメラが2007
年にヤマダの買収から逃れるために提携を結んだのもエディオンでした。

結局、ベストはビックと業務提携(最終的にヤマダになりましたが)、ヤマダ
から逃れるために提携したビックは、エディオンの傘下になってしまうことを
警戒し、結局統合を白紙としてしまいました。

単体で業界第2位ではあるものの、東日本での知名度は低く、規模が大きいた
めに他社から警戒されM&Aが進まない。ここ数年のエディオンはこのような
状態が続いています。

しかし、ビックとコジマの提携によって、グループとしては第3位となってし
まったため、おそらくエディオンは残っているいずれかの企業と連携を図るこ
とでしょう。

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        ■ 〜 静かな高収益ケーズデンキ 〜 ■       
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では、業界3位のケーズデンキとヨドバシカメラはどうでしょうか。

元々都市型のビックやヨドバシ、都市部にも積極的に出店攻勢をかけるヤマダ
などと違い、ケーズデンキがこだわるのは地方の大型店舗。

コストのかかる都市部への出店を避け、地道な成長を目指すケーズデンキは、
他社に比べて利益率も高い。

2012年3月期の売上高営業利益率をみてみると、業界トップのヤマダに並ぶ
高収益率であることが分かる。

ヤマダ電機  4.8%
エディオン  1.2%
ケーズHD  4.7%
ビックカメラ 1.5%
上新電機   3.0%
コジマ    1.0%
ベスト電器  1.0%
ノジマ    0.4%

さらに、前期はほとんどが営業減益となったが、ケーズの下落は小さい。

2012年3月期の営業減益率(ビックカメラは第3四半期)

ヤマダ電機  −27.5%
エディオン  −64.7%
ケーズHD  −16.7%
ビックカメラ −63.1%
上新電機     1.9%
コジマ    −68.8%
ベスト電器  −63.0%
ノジマ    −83.4%


ゆっくり着実な成長を続けるケーズデンキ。2011年3月期まで、創業以来64年
間すべて増収を続けてきた。

しかし、そんなケーズデンキも2012年3月期は、創業以来初の減収となってし
まいました。

posted by ラッシュ at 09:30| Comment(0) | 株式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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