2012年04月02日

日銀短観:景況感は横ばい 大企業製造業マイナス4

大企業の業況判断DIの推移.jpg日銀が2日発表した3月の企業短期経済観測調査(短観)によると、企業の景況感を示す業況判断指数(DI=景気が「良い」と答えた企業の割合から「悪い」と答えた企業の割合を引いた数値)は、大企業・製造業がマイナス4と、前回12月調査(マイナス4)から横ばいにとどまり、2期連続のマイナスとなった。

円相場が円安方向に振れたことや欧州債務危機の後退、タイ洪水被害からの復旧など、経営環境は好転しているが、原油高などが景気を下押ししないか、企業は慎重に見ている。

 業種別では、大企業・製造業の16業種中、12月調査から改善したのは6業種だけだった。自動車は、タイの洪水被害で停止していた生産ラインの復旧やエコカー補助金の再開を受け、8ポイント上昇のプラス28と10年9月以来の高水準。電気機械はマイナス17と低水準ながら4ポイント改善した。しかし、原油高に伴う原材料費の上昇の影響で、化学がマイナス14と8ポイント下落、鉄鋼がマイナス17と7ポイント下落するなど、素材関連業種の景況感悪化が目立った。

 大企業・非製造業のDIはプラス5で、12月調査(プラス4)から1ポイント上昇し、3期連続の改善。復興需要を背景に建設が1ポイント上昇のマイナス7となるなど、12業種のうち6業種が上昇した。小売りはプラス9と1ポイント下落したものの、プラス圏内を保っている。

 12年度の想定為替レートは1ドル=78.14円と、11年度に続き70円台を予想している。足元は同82〜83円台だが、企業は円高の再来を警戒しているようだ。一方、3カ月後のDI予想は、大企業・製造業がマイナス3と、3月調査に比べ小幅上昇。電気機械や食料品など10業種が改善を予想している。12年度の設備投資計画は大企業の全産業で前年度比横ばいのプラス・マイナス0%で、低めの数字が出やすい3月調査では、07年度以来5年ぶりにマイナスとならなかったものの、なお横ばい圏内だった。

 中小企業のDIは製造業が2ポイント下落のマイナス10、非製造業は3ポイント上昇のマイナス11。3カ月後のDI予想は製造業がマイナス15、非製造業がマイナス16と依然厳しい。

 【ことば】日銀短観

 日銀が企業の景況感を探るため、四半期(3、6、9、12月)ごとに実施するアンケート調査をまとめたもの。足元の景気動向を示す指標として重視され、日銀が金融政策を決定する際の重要な判断材料にもなる。今回の調査は全国1万894社が対象で、回答率は98.6%。回答期間は2月23日〜3月30日。
タグ:日銀短観
posted by ラッシュ at 20:44| Comment(0) | NEWS | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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